遺品整理のバイトの仕事内容は?向いている人や注意点についても解説

遺品整理の仕事は単純な片付け作業ではなく、故人の想いが込められた遺品を取り扱う仕事です。そのため、遺品整理のバイトには向き不向きがあり、気軽に始めると後悔してしまうかもしれません。

この記事では、遺品整理のバイトの時給相場や仕事内容といった基本的なことから、向いている人や注意点についても解説します。遺品整理のバイトを検討されている方は、参考にしてみてください。

目次

遺品整理のバイトの時給相場

遺品整理のバイト時給は、地域差もありますが1000円から2000円ほどが相場です。他の職種よりは、やや割高なバイトと言うことができるでしょう。

遺品整理の時給が割高に設定されている理由は、遺品整理が単純な肉体労働ではなく、故人の気持ちが込められた遺品を取り扱うという特徴があるためです。遺品整理の仕事を続けるには、依頼者である遺族の気持ちに寄り添うだけでなく、辛い現場に耐えるメンタルも必要となります。

遺品整理の仕事は、現場ごとで作業時間が変動するため、遺品整理の給料は時給ではなく日給で設定されている場合も多いです。日給で設定される場合も、他の職種より1000円から2000円程度は高くなるのが一般的です。

時給や仕事内容は、業者によって異なるため、複数の業者で条件を見比べてみることをおすすめします。求人情報だけでなく面接を希望する業者のサイトも見たうえで、仕事内容を確認してみるのが良いでしょう。

遺品整理のバイトの仕事内容

ここでは、遺品整理のバイトの具体的な仕事内容を解説します。遺品整理の主な仕事内容は、次のとおりです。

①遺品の片付け
②遺品の搬出作業
③清掃(特殊清掃含む)

なお、遺品整理業者によっては、さまざまなオプションサービスを提供しているため、他の仕事を担当する可能性もあります。

①遺品の片付け

遺品整理の最も基本的な作業が遺品の片付けです。

遺品整理の作業は、片付けからスタートします。部屋が片付いていない場合には、部屋の片付けから開始して、遺品を残しておく物と処分する物に仕分けします。

遺品整理の現場には、ゴミ屋敷のような現場や、害虫や悪臭が漂う現場も少なくありません。衛生的とは言えない環境で片付け作業を進めるのは、体力だけでなく精神的な強さも求められます。

②遺品の搬出作業

仕分けの結果、処分する遺品は搬出作業が必要です。遺品整理では、部屋や家屋を丸ごと片付けるため、大量の物を搬出することになります。

搬出する物の中には、家具や家電など大型で重い物も含まれているため、かなりの力仕事となるケースが多いです。

③清掃(特殊清掃含む)

遺品整理の仕事では、搬出作業後にハウスクリーニングを行うことがほとんどです。

家屋を丸ごと片付けるようなケースでは、清掃作業にも多くの時間を費やすことになります。

また、故人が孤独死された現場を清掃する「特殊清掃」の依頼も受けている遺品整理業者も多くあります。アルバイトが、特殊清掃を担当するケースは多くありませんが、特殊清掃の現場は、害虫の発生や悪臭などで過酷な環境となります。

遺品整理のバイトに向いている人

遺品整理の仕事は、誰もが長く続けられるものではありません。遺品整理の仕事内容をふまえて、遺品整理のバイトに向いている人は、次のとおりです。

①遺品整理士の資格を取得している
②体力に自信がある
③人の死と向き合う仕事に興味がある

それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。

①遺品整理士の資格を取得している

遺品整理には、遺品整理士という資格があります。遺品整理士とは、一般財団法人遺品整理士認定協会によって認定される資格のことです。

遺品整理士の取得には遺品整理の専門的知識だけでなく、故人の想いがこもった遺品を取り扱ううえで、供養の認識を持つことが求められます。

遺品整理士の資格を取得している方は、専門的知識を活かして遺品の仕分けをしたり、遺品を丁寧に扱うことで、依頼者の心に寄り添った対応もできるでしょう。

遺品整理士は、遺品整理のバイトとしても正社員としても重宝されます。

遺品整理士について、詳しくはこちらの記事でも解説しています。

▼遺品整理士ってなに?仕事内容や遺品整理士が在籍する業者に依頼するメリットを解説
https://tokyo-mind.com/organizing-relics/9499/

②体力に自信がある

遺品整理で長時間にわたって遺品の仕分け・片付け作業をしたり、大型の遺品を搬出したりするには、体力がなくては務まりません。

実際、力作業に慣れていない方は、作業に慣れるよりも先に体力的な理由で辞めてしまうことも多いです。

体力に自信がある方は、作業を続けることで仕事内容にも慣れ、メンタルも強くなる可能性があるため、遺品整理のバイトに向いていると言えます。

③人の死と向き合う仕事に興味がある

遺品整理は、人の死と向き合う仕事です。故人が亡くなってから間もなく作業に取り掛かるケースもあります。そのような現場には亡くなる直前の故人の生活状況が現れており、常に人の生と死を意識しながら作業を進めることになります。

そのため、遺品整理の現場では、体力だけでなく人の死と向き合い続けるメンタルも必要です。

特に、特殊清掃の現場では、メンタルを理由に仕事を辞めてしまう方も少なくありません。

単なる興味本位ではなく、真剣に人の死と向き合う仕事に興味がある方でなければ、遺品整理のバイトを長く続けるのは難しいでしょう。

遺品整理のバイトの注意点

遺品整理のバイトは、気軽に始めるのはおすすめできません。遺品整理のバイトを続けるには、①故人・遺族への配慮を前提に、②体力・メンタルの強さが求められます。

①故人・遺族への配慮が重要

遺品整理の作業では、依頼者の方と相談しながら作業を進める場面も少なくありません。遺品整理の依頼者である遺族は、故人の死による深い悲しみの状況に置かれている方がほとんどです。依頼者と接する際には、遺族の気持ちに配慮した丁寧な対応が求められます。

搬出作業や清掃作業の際にも無駄な私語は避けて、黙々と作業に取り組まなくてはなりません。

服装や髪型も遺族に配慮して、派手過ぎず清潔感のある状態を心がけるようにしましょう。

②体力・メンタルの強さが求められる

遺品整理のバイトに向いている人でも説明しましたが、遺品整理には、体力とメンタル両方の強さが求められます。体力に自信のある人でも、メンタルを理由に仕事を辞めてしまう方も少なくありません。

遺品整理のバイトを検討する際には、体力はもちろんのこと、特殊清掃の現場など人の死と向き合う現場が続いてもメンタルが耐えられるのかを十分に考えてみてください。

まとめ

遺品整理のバイトは、体力的にもメンタル的にも簡単なものではありません。そのため、バイトを始めても、すぐに辞めてしまう方も多いです。

しかし、遺品整理のバイトは、人の死と向き合うもので、遺族から感謝されるやりがいの大きな仕事です。仕事を続けられるのであれば、給料の面も他の職種よりは高くなるケースも多いでしょう。

体力に自信があり、人の死と向き合う仕事に興味のある方は、ぜひ遺品整理のバイトを検討してみてください。

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この記事を書いた人

mindのアバター mind 代表取締役

遺品整理、特殊清掃の際には、ご遺族・ご親族さまの立場に立ち、心に寄り添い、残された品々を丁寧に適切に扱うことを信条としています。

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