遺品整理で捨ててはいけないものとは?間違えて捨てないための対処法も紹介

遺品整理は、部屋の解約や相続など死後の手続きとの関係で、急いで作業を進めなければならない場合も多いです。しかし、遺品整理には捨ててはいけないものも多く、何もかも処分して部屋を空ければ良いというものではありません。

遺品整理を効率良く、トラブルなく進めるには、遺品整理で捨ててはいけないものを知っておくことが重要です。

この記事では、遺品整理で捨ててはいけないものを紹介したうえで、捨てないための対処法や遺品整理を進めるうえでの注意点を解説します。遺品の仕分けに取り掛かる前に、ぜひ一度ご覧ください。

目次

遺品整理で捨ててはいけないもの

遺品整理で捨ててはいけないものは、次の3つに大別できます。

  • 法律で捨ててはいけないもの
  • 死後の手続きのために捨ててはいけないもの
  • 相続人間でのトラブル防止のために捨ててはいけないもの

遺品整理で捨てるものと残すものを仕分けする際は、故人の意思を確認することができません。捨ててはいけないものを判別するには、この3つの視点が判断基準となります。

以下では、それぞれの内容を詳しく解説していきます。

法律で捨ててはいけないもの

遺言書や現金は、法律によって捨てることが禁止されています。

故意に遺言書を捨てると私用文書毀棄罪が成立し、捨てた人は相続人としての資格を失います。遺言書は、遺産の承継について故人の意思を伝える重要書類のため、遺品整理で遺言書を見つけた際は、丁寧に保管しておくようにしましょう。

現金も、故意に捨ててしまうと貨幣損傷等取締法によって処罰されます。現金は、遺産分割の対象となる相続財産でもあるので、小銭もまとめて保管しておくようにしてください。

死後の手続きのために捨ててはいけないもの

死後には、役所や銀行でさまざまな手続きが必要です。運転免許証、保険証などの身分証明書、年金手帳、通帳、印鑑は、各種手続きで使用するため捨ててはいけません。

通帳は、相続財産を把握するうえでも重要なものです。死後に凍結された預金を引き出すには、遺産分割協議書などの書類に加え、通帳も必要になりますので、絶対に捨てないようにしてください。

身分証明書は、故人が加入していたサービスの解約手続きを行う際などに必要となります。インターネットでのサブスクリプションなどは、自動解約とならず、解約手続きをしなければ利用料が発生し続けてしまいます。保険証は、返納しなければならないため、その点でも捨ててはいけないものです。

相続人間でのトラブル防止のために捨ててはいけないもの

土地の権利証や有価証券、保険証券など故人の財産についての書類や、売却価値のあるものは、相続人間でのトラブル防止のために捨ててはいけません。

特に注意が必要なのは、売却価値のあるものです。遺品の中には、一見して価値の分からないものも含まれています。価値に気付かずに処分してしまうと、価値を知っていた相続人との間でトラブルになってしまう可能性があります。価値の判断ができないものは保管しておいて、遺品整理業者などで査定してもらうようにしてください。

写真や手紙など、故人の思い出が詰まった遺品も勝手に捨ててはいけません。遺族にとっても思い出のある品の可能性があるため、自分以外の遺族の意見も聞いたうえで判断しましょう。

遺品整理で必要なものを捨てないための対処法

遺品整理で捨ててはいけないものを捨てずに残しておくための対処法としては、生前にしておくべきことと、亡くなってからでもできる対処法があります。

生前の準備がより重要とはなりますが、亡くなってからでも遺品整理業者を利用することで、仕分けはしやすくなります。それぞれ、具体的な内容を見ていきましょう。

生前にできる対処法

遺品整理で捨ててはいけないものを仕分けるのが難しい理由は、持ち主である故人の意見を聞きながら作業を進めることができないからです。

生前に遺言書やエンディングノートを残しておけば、故人の意向に沿った遺品の仕分けができるようになります。遺言書は、財産の分け方についての意思を伝えるものですが、エンディングノートを活用すると、財産の情報や保管場所などを自由に書き残しておくことが可能です。

エンディングノートで現金や通帳、印鑑などの保管場所や価値のある財産についての情報を書き記しておくと、残された家族の遺品を見つけたり、仕分けたりする作業は、楽に進められるようになります。

もちろん、生前整理でも遺品整理で仕分ける遺品を減らせるため、捨ててはいけないものを捨てないための対処法としても効果的です。

遺品整理で捨ててはいけないものを捨てないためには、生前から家族としっかり話し合い、生前整理や遺言書、エンディングノートを活用し、故人の意思を遺品整理に反映できるようにしておくことが重要です。

亡くなってからの対処法

故人が遺言書やエンディングノートを残しておらず、故人の意思が分からない場合には、遺品整理業者の意見を聞くことをおすすめします。遺品整理業者は、遺品整理の場面に多く立ち会っているため、その経験から捨ててはいけないものを判別できます。

遺品整理士が在籍している遺品整理業者であれば、遺品の仕分けについて専門的知識を活かしたより具体的なアドバイスも受けられるでしょう。

捨てても良いのかと判断に迷う場合には、残しておいて、遺品整理業者や家族など第三者のアドバイスをもらうようにしましょう。自分だけの勝手な判断で捨ててしまうと、トラブルに繋がってしまう危険もあります。

捨ててはいけないものがある遺品整理の注意点

ここでは、捨ててはいけないものがある遺品整理で、あとにトラブルとならないための注意点を2つ解説します。

家族で相談しながら行う

遺品整理は、相続財産になる可能性のある遺品を取り扱う作業です。そのため、捨ててはいけないものを捨ててしまうなど、取り扱いを間違えると家族間での相続トラブルになってしまいます。

相続トラブルを起こさないためには、遺品整理を進めるのに個人の勝手な判断はせず、家族で相談しながら整理を進めるべきです。

家族で相談しながら作業を進めると、捨ててはいけないものを万が一捨ててしまった場合でも、家族の同意がある以上はトラブルに繋がりにくいでしょう。

家族で相談することのメリットは、相続トラブルを避けることだけではありません。

家族で相談すると、価値のあるものの判別もしやすくなり、作業をスムーズに進められるようになります。

遺産分割協議を終えてから行う

遺品整理を急ぐ事情がないのなら、遺品整理は遺産分割協議を終えてから行うのがおすすめです。

遺産分割協議を終えたあとであれば、死後に必要な手続きも終わっており、遺品の持ち主も決まっています。そのため、遺品を捨てても、手続きができなくなったり、相続人間での相続トラブルになったりする心配がなくなります。

遺産分割協議後は、自分の判断で落ち着いて遺品整理を進められるでしょう。

まとめ

遺品整理で捨ててはいけないものを捨ててしまうと、思わぬトラブルを招く可能性があります。遺品整理は、自分だけの判断で行わず、家族や遺品整理業者に相談しながら進めるようにしましょう。

MIND株式会社には、遺品整理の専門家である遺品整理士が在籍しています。思い出の品、通帳、印鑑、権利書、遺言書など捨ててはいけない遺品を判別し、丁寧な取り扱いをいたします。遺品整理のことなら、遺品の仕分けからでも対応いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

mindのアバター mind 代表取締役

遺品整理、特殊清掃の際には、ご遺族・ご親族さまの立場に立ち、心に寄り添い、残された品々を丁寧に適切に扱うことを信条としています。

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