特殊清掃員になるには?求人の探し方といい会社の見極め方

特殊清掃員の仕事は基本的に壮絶を極めますが、それでもなお特殊清掃員になりたいという人もいるのではないでしょうか?

特殊清掃員にしかできない仕事が数多くある以上、やりがいを持って働くことができるでしょう。とはいえ、特殊清掃員の求人はどのような方法で探せばいいのか分からない人も多いかもしれません。

また、特殊清掃員になるにあたって必要な資格やスキルは何か、どのような特殊清掃会社を選べばいいのか知ることも大切です。

それでは、特殊清掃員の求人の探し方や良い会社の見極め方についてご説明しましょう。

目次

特殊清掃員の求人を探す3つの方法

特殊清掃員の求人を探す方法は、転職サイト、ハローワーク、特殊清掃会社のホームページの3つです。それぞれさまざまな特徴があるので、どの方法で探すのか決めましょう。

それでは、特殊清掃員の求人を探す3つの方法についてご説明しましょう。

転職サイト

転職サイトには特殊清掃員の求人が出されている可能性があるので、さまざまな転職サイトにアクセスして検索してみましょう。

転職サイトでは特殊清掃員の正社員に絞って検索できるため、会社ごとに条件が比較できるのが大きなメリットです。全国の特殊清掃会社を比較できることから、自分に合う求人が見つかりやすいのではないでしょうか。

ただ、求人情報の入れ替わりが激しいため、定期的にチェックしないと良い求人情報を逃す可能性があるので注意しましょう。

ハローワーク

ハローワークでも特殊清掃員の求人を見つけることができます。

転職サイトと違うのは、規模が小さい会社でもハローワークなら無料で掲載できるため、実質的に数多くの求人情報がチェックできることです。

インターネットを介して全国の求人情報がチェックできますし、担当者から求人を紹介されることもあります。担当者のサポートによって就活も効率良くできるようになるので、一人で就活するのが苦手な人にもおすすめです。

ただし、ハローワークにしか求人を載せていない会社は給料や待遇が良くない可能性があるので注意しましょう。

特殊清掃会社のホームページ

最後は特殊清掃会社のホームページにアクセスして、特殊清掃員を募集していないかチェックする方法です。

特殊清掃会社の中にはホームページ上で特殊清掃員を募集していることがあるので、さまざまな特殊清掃会社のホームページをチェックするのもおすすめです。求人を探しても見つからなかったとき、ホームページをチェックすると意外にも募集されていることはあります。

ホームページをチェックすれば、その会社がどのような会社なのか、どのような実績を持っていて、どのような理念やモットーがあるのか、さらに清掃員のことも分かります。

また、特殊清掃会社に限らず、遺品整理会社で特殊清掃も行っている会社も多いため、遺品整理会社も同時にチェックするのもおすすめです。

特殊清掃員になるために必要な資格やスキルは?

特殊清掃員を目指すのは良いものの、何か必要な資格やスキルがあるのか気になる人も多いのではないでしょうか。

それでは、特殊清掃員になるために必要な資格やスキルについてご説明しましょう。

必要な資格

結論からいえば、特殊清掃員になるために必要な資格は存在しません。

確かに取得していると便利な資格はありますが、資格を取得していないからといって絶対に採用されないというわけではありません。したがって、実質的に誰でも特殊清掃員になることができるでしょう。

とはいえ、特殊清掃の現場までは車で行くことがほとんどなので、基本的に普通免許の運転免許証があれば問題ありません。特にMTや中型だと特殊清掃に必要な道具などをスムーズに運びだせるのでなお良いでしょう。

必要なスキル

資格と一緒に気になるのはどのようなスキルが必要になるのかどうかですが、特殊清掃で求められるスキルは一般的な清掃のスキルとは大きく違うので、入社前の段階で必要なスキルというのはほとんどありません。

実質的に誰でも特殊清掃員になることができますが、特殊清掃員に最も求められるのは、孤独死現場に立ち入って作業をするという覚悟と自覚です。

特殊清掃の現場は壮絶を極めるものであり、孤独死の現場を目の当たりにしなければなりません。そこにはかつて誰かが住んでいた形跡が色濃く残っており、遺品整理を通じて故人様がどのような人だったのか、これまでどのような人生を送られてきたのかなど、さまざまな体験をすることになります。

孤独死した現場に立ち入るということは、かつて住んでいた人の想いを受け止め、責任を持って部屋を元通りにすることが重要です。

また、作業中は感染予防などのために全身防護服となるため、特に夏場の作業は暑さとも戦わなければなりません。したがって、夏場の特殊清掃のために体力をつける必要性があります。

特殊清掃員は特殊清掃しか行なわないわけではなく、営業職を行なっていく可能性もあるため、営業のスキルがあると役立つでしょう。

特殊清掃員の給料事情

特殊清掃員の年収が気になる人も多いのではないでしょうか。

特殊清掃員の給料は基本的に勤続年数が高いほど高くなる傾向にあります。たとえば1年目の特殊清掃員の平均給料は、手取りで20万円~25万円、年収にして280万円~350万円程度です。

特殊清掃の仕事は心身共にハードなので離職率が高いため、最初から給料を高めに設定しているケースが多いでしょう。

3年目の特殊清掃員の平均給料は、手取りで23万円~27万円、年収にして330万円~380万円程度です。仕事にも慣れてくるので、頑張り次第でもっと年収を伸ばすこともできます。

5年目の特殊清掃員の平均給料は、手取りで25万円~30万円、年収にして350万円~420万円程度です。5年目となればベテランの清掃員として重宝されるようになるので、年収500万円以上も夢ではありません。

ブラック?入社してもいい特殊清掃会社の見極め方

特殊清掃会社の中にはブラックのような会社も存在するので、入社して後悔しないようにするためにも良い特殊清掃会社の見極め方を知ることが大切です。

それでは、良い特殊清掃会社の見極め方についてご説明しましょう。

お客様に真摯に向き合っているか

第一に人の死に間接的に関わる関係上、お客様に真摯に向き合っているかが何よりも重要です。

もちろん会社なので利益を出す必要はありますが、あまりにも利益至上主義だと職種が職種ということもあって精神的に疲弊してしまうでしょう。利益ばかりを重視するのではなく、お客様を第一に考えている会社であればなお良いです。

十分な特殊清掃のスキルを持っているか

次に重要なのは、十分な特殊清掃のスキルを持っているかどうかです。

特殊清掃会社の中には、いいかげんな作業しかできない会社も実は多いです。そのような会社に入社してしまうと、その場しのぎのスキルしか身につかないため、特殊清掃員として成長できません。

特殊清掃員は立派なキャリアとして積み重ねられる以上、いいかげんな会社だとキャリアを育てていくことができないので、十分にスキルを持っている会社に入社するのがおすすめです。

夜間に事務所前を確認してみる

意外に盲点になりやすいのが、労働時間の問題です。

特殊清掃は大変な仕事なので中には残業もあるかもしれませんが、常に夜中まで働かされるような会社はおすすめできません。

そこで夜中まで働くことがある会社かどうか調べるために、夜間に事務所前を確認してみましょう。もしも夜中まで事務所に電気がついているときは、その時間まで働いている人がいるということになります。

まとめ

特殊清掃員の求人は少ないように感じるかもしれませんが、転職サイトやハローワークにしっかりと求人があるので問題ないでしょう。

もちろんチェックした時間帯によって求人数は変わるかもしれませんが、定期的にチェックすることで魅力的な求人が見つかる可能性があります。

また、転職サイトやハローワークだけでなく、特殊清掃会社や遺品整理会社のホームページをチェックすることで、どのような会社なのか見極められるので比較する際におすすめです。

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この記事を書いた人

MIND株式会社のアバター MIND株式会社 代表取締役

遺品整理、特殊清掃の際には、ご遺族・ご親族さまの立場に立ち、心に寄り添い、残された品々を丁寧に適切に扱うことを信条としています。

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