特殊清掃の料金はどう決まる?費用相場を解説

「持っている不動産が事故物件となってしまい、どのように対処すれば良いかわからない」とお悩みの方は多いのではないでしょうか?事故物件となってしまった賃貸は、特殊清掃による処置を行う必要があります。しかし、事故物件の特殊清掃について知る機会はそうあるものではないでしょう。

当記事では、特殊清掃に関しての基礎知識と業者の費用相場について解説していきます。特殊清掃を業者に依頼するにしても、正しい知識がなければ想定した結果に至らない可能性がありますので、特殊清掃業者へ依頼を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

目次

特殊清掃の料金相場

特殊清掃会社に依頼する場合、一般的な費用相場は70,000円〜700,000円とされています。しかし、事故物件などの清掃を特殊清掃会社に依頼する場合の費用は、物件の大きさ、損傷の程度、必要な清掃サービスの種類など、さまざまな要因によって異なるのです。

たとえば、物件が大きく損傷が広範囲に及ぶならば、清掃サービスにはより専門的な設備と人員が必要となることが多くなり、結果として作業全体のコストが高くなるでしょう。さらに、水害や煙害、火災などの被害では、カビの除去や椅子張りや布地のクリーニングといった専門的なサービスを必要とする場合があります。また、遺体の発見が遅れたことにより、汚れや死臭がひどい場合は特殊清掃の時間が長くなり、総費用は高額になっていくでしょう。

特殊清掃費用は、正確な作業価格は特定の状況や関連するすべての要因によって異なることを覚えておくことが重要です。費用の正確な見積もりを行うためにも、複数の専門清掃業者に相談して費用相場を確認しておきましょう。

特殊清掃の料金はどのように決まる?

特殊清掃の費用は、以下の作業内容ごとに異なってきます。

  • 汚染物の撤去費用
  • 汚染箇所の清掃費用
  • 消臭費用
  • 家財の撤去費用
  • ルームクリーニング費用
  • 原状復帰費用

清掃作業によって必要な料金が変わってきますので、それぞれ詳しく解説していきます。

汚染物の撤去費用

特殊清掃にかかる費用は、汚染の質や量によって大きく異なります。おおよその汚染物撤去費用は、5,000〜50,000円と言われています。一般的にアスベスト、鉛、カビなどの有害物質は、より集中的な洗浄手順と材料を必要とするため、コストが増加する可能性があります。

汚染箇所の清掃費用

汚染された場所を洗浄するには、専用の洗浄剤や機材を使用して、しっかりと除染を行う必要があります。汚染箇所の清掃費用は、エリアの広さや材質によって異なりますが、約20,000円から対応してくれる特殊清掃業者が多いようです。場合によっては、業者が洗浄に必要な金額の見積もりを出してくれることもあります。

消臭費用

死臭などの刺激の強い事故物件の場合、消臭費用についても検討することが大切です。消臭に必須作業であるオゾン脱臭は、12畳程度の範囲で30,000〜50,000円程度かかってしまうのです。他にも消臭特殊薬剤費用として、10,000〜30,000円とどんどんプラスされていきます。どの程度の作業になるのか個人では判断がつきませんので、業者へ見積もりで正確な費用を確認しましょう。

家財の撤去費用

どのような家庭でも、特殊清掃の際に傷ついたり汚れたりする可能性があるものがあります。クリーニングを開始する前に、部屋の家財除去に関連する費用を理解しておきましょう。たとえば、汚染畳の撤去ならば1枚あたり4,000〜8,000円と汚染具合によって変わってきます。また、遺品整理を依頼するとなれば、別途見積もりが必要になるでしょう。

ルームクリーニング費用

事故物件によるルームクリーニングの費用は、かなりの金額になることがあります。損傷の度合いによっては、物件の特定の場所を完全に片付けてから清掃を開始しなければなりません。ルームクリーニングの場所、作業内容、広さによって大きく費用が変わってきますので、一度見積もりをとってもらいましょう。

原状復帰費用

事故後の物件では、床や壁紙に臭いが染み付いて特殊清掃だけでは元の状態に戻せないことも多いため、原状復帰工事が必要になる可能性があります。しかし、原状復帰工事費用は、壁や床の修理、家具やその他の家財道具の交換など作業範囲によって費用が全く異なります。原状復帰工事の費用は、特殊清掃業者に相談して別途見積もりしてもらいましょう。

特殊清掃を依頼する業者の選び方

特殊清掃を依頼する業者はどこでも良いわけではありません。清掃の質が悪くて業者に再度依頼し直したり、求めていた技術を持ち合わせていなかったりする可能性があるからです。ここでは、特殊清掃を依頼する業者の選び方を解説していきます。

高すぎる・安すぎる業者は避ける

特殊清掃業者を雇う際に、もっともリーズナブルな業者を選びたくなるかもしれません。しかし、安さのみに注視して業者を選ぶと特定の清掃技術について経験がなく、結果的に仕事の質が低下する可能性があります。

同様に、あまりにも高価な特殊清掃業者であっても、他社よりも良い仕事の質を保証するものではないため注意が必要です。特殊清掃業者を選ぶ際には、実際に利用した人のレビューを読み、適正な価格で最高品質のサービスを受けられるかどうかを確認しましょう。

清掃・消臭技術がもっとも重要

特殊清掃を業者に依頼する場合、清掃・消臭技術に注目することが大切です。遺体から生じる死臭は強烈で清掃日には一旦臭いが消えても、数日後には戻ってきて完全に取り切れていないトラブルが発生しています。技術力の低い特殊清掃業者に依頼した結果、もう一度別業者に依頼する費用がかさんでしまうでしょう。完全消臭実績のある特殊清掃業者に依頼すると安心です。

作業までのスピード感

特殊清掃の業者選びでは、上記の洗浄・消臭技術に加え、作業のスピードも重要です。事故物件は迅速な対応が求められることがほとんどなので、相応の作業納期を保証してくれる業者に依頼しましょう。契約前に作業終了までにかかる時間とプロジェクト中に発生する可能性のある遅延や追加費用について聞いておくとトラブルを事前に防げます。

作業実績

経験豊富で、確認できる過去の利用者から高評価を得ている特殊清掃業者に依頼するのが重要です。作業実績の多い特殊清掃業者は、さまざま経験しているので、依頼者の希望に十分対応してくれる可能性があります。

ただし、作業実績が多いからと言って技術力が備わっているとは限りません。ホームページからスタッフの所持資格や勤続年数を把握して、技術力があるかどうか確認しておきましょう。

特殊清掃の依頼は必ず見積もりを取る

特殊清掃を依頼する際は、作業を依頼する前に複数の業者から見積もりを出してもらいましょう。業者のホームページを参考にしても、あくまでも最低料金が記載されているだけなため、正確な見積もり金額がわかるわけではありません。料金は清掃の内容や範囲、オプションによって大きく変わってきます。

評判の良い特殊清掃業者は、提案した作業内容に対して書面でおおよその見積もりを出してくれることがほとんどです。複数の業者から見積りをもらえれば、料金やサービス内容を比較検討できます。料金相場を確認しつつ、最適な特殊清掃業者に依頼しましょう。

まとめ

事故物件と化した物件には、特殊清掃のサービスが欠かせません。しかし、正しい知識がなければ、必要な作業の技術や費用相場を知ることは難しいです。費用は、損傷の程度、作業の複雑さ、撤去や処分が必要な材料や物品の費用によって異なります。正確な値段を個人で出すのは危険なため、複数の特殊清掃業者から見積もりをとってもらいましょう。

今回は、事故物件に必要な特殊清掃の料金相場と業者の選び方について解説しました。特殊清掃の依頼を検討されている人の参考となれば幸いです。

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この記事を書いた人

MIND株式会社のアバター MIND株式会社 代表取締役

遺品整理、特殊清掃の際には、ご遺族・ご親族さまの立場に立ち、心に寄り添い、残された品々を丁寧に適切に扱うことを信条としています。

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